航空産業
ANAエアポートサービス株式会社
グランドスタッフ
ハマモトさん
私の一番好きな業務は、搭乗口でのアサイン業務です。2、3人の係員とともに改札業務の監視や、改札業務で起きるイレギュラー対応などを随時行っています。飛行機をご利用になるお客さまに直接接する現場なので、空港の地上スタッフといえば、すぐに思い当たる仕事かもしれませんね。
搭乗ゲートの仕事では、お客さまの搭乗確認がとれ、搭乗口の改札を閉じた後、足早に飛行機へ向かい客室乗務員へお客さまの引継ぎ連絡します。最後に、私たちが飛行機の扉を閉めて、お客さまの歩かれたPBB(パッセンジャーボーディングブリッジ)の離脱をするのですが、その時が一番「今日も安全にお客さまを乗せることができたな」とやりがいを感じる瞬間ですね。
職場にはいつも活気があり、毎日会って直接コミュニケーションするのが当たり前でした。でも、最近はコロナで状況が大きく変わりました。減便の影響でシフトも減り、同じ係員と毎日会えるとは限らなくなっています。
コロナ禍のなかでお客さまにも減便によるご不便をおかけしたり、移動への不安を抱きながらもご搭乗いただいている方もいらっしゃると思うので、少しでも安心してご利用いただけるよう、職場全体で感染予防対策の徹底をしています。
私たちはお客さまに接する機会が多いですから、カウンターまわりを清潔に保ち、手指の消毒を丹念に行い、お客さまに物をお渡しするときには必ず受け皿を利用したり、お客さまの持ち物に触れる際にはゴム手袋を着用するなど、日々マニュアルを改善しながら、その時の最善を尽くしています。
それに、このような状況でも私たちグランドスタッフがお客さまにご案内業務ができるのは、無数の仲間が支えてくれているのだと、とても感謝しています。私たちの職場はもちろん、空港施設や飛行機の機内、整備、貨物などのすべての現場で一丸となって、大小さまざまな感染予防対策や衛生管理の徹底してくれなければ、成しえませんから。
航空業界だけでなく鉄道業界など運輸に携わる多くの業界には、私たちと同じく職務に従事する方が大勢いらっしゃいます。その皆さんとも、気持ちは同じだと思います。コロナの収束を願いながらも、今できることを誠実に、毎日お客さまが安心して利用いただける環境を整えていると思います。
このような状況ではありますが、私はまだ入社3年目ですから、今後更に経験を積んでさまざまな業務を経験し、資格を取得して、お客さまが戻ってきた際に笑顔で安心してご利用いただけるように、日々準備していきたいです。
ANA
客室乗務員
トモさん
客室乗務員の仕事で最も楽しいと感じるのは、お客さまとお話をして笑顔を見せていただける時ですね。ドリンクやお食事のサービスの時の会話で、ふとした自然な笑顔を拝見すると、本当に嬉しくなるんです。国際線に乗務する時は、長旅での楽しみでもあるお食事の盛り付けをすることがあるんですが、どのようにしたらおいしそうに見えるか、美しく見えるか、あれこれ考えたりするのも私の密かな楽しみのひとつですね。
ただコロナ以降、私たちの乗務の内容やお客さまの機内での過ごされ方にも大きな変化があり、今は積極的にお声がけしたり、気軽にお話ししたりすることが難しくなりました。でも、そういったコミュニケーションが難しいからこそ、これまで以上に小さな気づきを大切に、お客さまに寄り添ったサービスを心がけています。
もちろん、これまで当たり前にできていたことができないという悔しさや寂しさは確かにあります。でも、「今まで普通にできていたことが特別なことだったのかもしれない」と、ひとつひとつのことに改めて感謝をするようになりました。
このような状況下でも、ANAを選んでご搭乗されるお客さまには感謝でいっぱいです。さまざまな背景でご搭乗いただいていると思いますが、この先もすべてのお客さまに安心してお乗りいただけるように努めていきたいと思っています。
例えば、空港に駐機した飛行機は、お客さまが搭乗する直前まで時間をかけて毎回座席や荷物入れはじめ丹念に消毒が行われています。もちろん、座席背面に設置されたモニターなどの機内サービスも、飛行中に安心して楽しんでいただけるように衛生管理を徹底して行っています。
それだけでなく、飛行中も機内の空気はシステムで2~3分で新鮮な空気に入れ替えが行われていたり、国内線では客室乗務員がお化粧室の除菌を初便・便間で実施するなど、その他、たくさんの感染予防対策の取組みを日々改善しながら徹底して行っていますので、ご不安な方にはぜひANAのサイトなどもご覧いただければと思います。
お客さまからは「今は無理でも、コロナが落ち着いたら絶対に家族でANAに乗るからね」といったお声を頂くこともありまして、そのたびにいつも胸が熱くなって……早くみなさまの笑顔に会いたいと心から思っています。
ほんの1年前には想像もできなかったような日々が続いて、航空業界だけでなく多くの運輸業務の皆さんも、見えない敵に苦しめられていると思います。それぞれアイデアを出し合いながら一生懸命取り組んでいることが、安全運航やお客さまや仲間の安全につながるのではないでしょうか。
私たちはお客さまの笑顔が溢れる空港や機内になる日が来ることをイメージしながら、前向きに皆さんとともに業務に取り組んでいきたいと思います。
株式会社JALエンジニアリング
羽田航空機整備センター
ヨシダさん
いつもと違うところはないか、どこが違うのか……。ほんのささいな「違和感」であっても、その正体を素早く察知することができるかどうか。現場で働く私たちには、そんな力が求められていると考えています。
航空機の運航整備。航空機が空港に到着してから次に出発するまでの限られた時間のなかで、機体の点検と整備を行うことが、私たちの仕事です。
運航整備における最大のミッションは、お客さまはもちろん、乗務員やグランドスタッフなどすべての仲間たちに、何よりも「安全・安心」を提供することです。そのために、いつも五感を研ぎ澄ませ、航空機の隅々にまで目を配って、機体を最高のコンディションに作り込むことを心がけています。
とくに私は、長距離を行き来する国際線の旅客機を担当していますので、渡航先の空港で働く仲間の手をなるべく煩わせることのないように、限られた時間のなかでも最大限手をかけて整備をしています。
また、国際線旅客機の座席後ろにはモニターがついていますが、そこで映画などが楽しめる「IFE(インフライトエンターテイメントシステム)」というシステムの整備が、実は私大好きなんです。
お客さまが必ず目にされ、長旅を支える大切なシステムですので、必ずご満足いただけるよう念入りに調整しています。
最近では、新型コロナウィルスの感染予防対策で最も重要な換気システムについて、一番気を付けて整備・点検をしています。
航空機の機内は「パック(PACK)」と呼ばれる航空機専用のエアコンシステムを使い、2~3分ですべての空気が入れ替わる仕組みになっていて、飛行中も駐機中も常に新鮮な空気を客室内に届けています。
機内整備ではテーブルや肘掛けといった座席周りのほかトイレのドアノブや蛇口など、お客さまの手が触れる部分をすべて丹念に消毒剤で清掃しています。毎日、1便1便の飛行機を安全・安心に飛ばすために、さまざまなチームが一丸となって頑張っています。 これからもずっと、皆さんに空の旅をお届けしていきたいです。
航空産業
安心・安全への取り組み情報